Case Review

Assessment of early diastolic intraventricular pressure gradient in the left ventricle among patients with repaired tetralogy of Fallot
左室拡張機能障害は、収縮障害に先立って生じることから、左室拡張機能障害を早期に診断する事は有用です。 ファロー四徴症修復術後患者の予後と、この左室拡張機能障害が関連することが知られていますが、そのメカニズムは明らかにされていません。小林先生らは、ファロー四徴症修復術後患者 38人と健常例 101人に対し心エコー検査を施行し、左心室のsucking能の指標として知られる「IVPG」と左室の変形能を計測し、左室のsucking能のメカニズムを調査しています。こちらの結果では、ファロー四徴症修復術後患者では左室の変形能の低下に伴ってIVPGの低下が示されました。これにより、IVPGを用いることでファロー四徴症修復術後患者の左室拡張障害をより早期に診断できる可能性が示唆されました。弊社では、こうしたIVPGを計測できるiTEchoを販売しております。
Reference
Maki Kobayashi, Ken Takahashi, Mariko Yamada, Kana Yazaki, Kotoko Matsui, Noboru Tanaka, Sachie Shigemitsu, Katsumi Akimoto, Masahiko Kishiro, Keisuke Nakanishi, Shiori Kawasaki, Masaki Nii, Keiichi Itatani, Toshiaki Shimizu, "Assessment of early diastolic intraventricular pressure gradient in the left ventricle among patients with repaired tetralogy of Fallot", Heart and Vessels , 32 (2017) 1364-1374.
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