遊離皮弁移植手術で用いる微小血管吻合では、血管内腔内へ露出した縫合糸が血流に影響を与え、吻合後の血栓形成に影響する可能性があります。
この研究では、計算流体力学（CFD）を使用して、 微小吻合を通過する血流に対し WSSおよびOSIを分析し、縫合糸が血流に与える影響を
を調査しました。結果では、縫合糸の基部でOSIが高く吻合後の血栓形成へ影響を与える可能性が示唆されています。
CFD解析を用いることで、最良な吻合方法の手助けになる可能性があります。

Shunjiro Yagi, Takafumi Sasaki, Takahiro Fukuhara, Kaori Fujii, Maki Morita, Yoshiko Suyama, Kohei Fukuoka, Teruyasu Nishino, and Ichiro Hisatome, "Hemodynamic Analysis of a Microanastomosis Using Computational Fluid Dynamics", Yonago Acta Medica, 63 (2020) 308–312.