こんにちは。牧野透也です。ふだんは情報科学や、流線トポロジーという分野を学んでいますが、最近ふと出会った動物の話がすごく面白かったので、今日はその話をシェアしたいと思います。みなさん、「カモノハシ」って知っていますか? オーストラリアに住んでいて、アヒルのくちばしにビーバーみたいな体、そして水の中をスイスイ泳ぐ…なんとも不思議な見た目の動物です。実はこのカモノハシ、哺乳類のなかでも「単孔類(たんこうるい)」という、すごく古いグループに分類されるみたいです。このグループは、哺乳類らしい特徴(毛があるとか、母乳で子育てするとか)を持ちながら、爬虫類などに近い昔の特徴も残しているという、進化のハイブリッドみたいなグループです。例えば、カモノハシは卵を産みます。また、排泄と生殖を1つの孔で行う「総排出腔(そうはいしゅつこう)」という器官も持っていて、これは爬虫類に見られる特徴らしいです。くちばしみたいな部分は、実は電気を感知するセンサーになっていたり、オスには毒のある蹴爪があったりと、とにかく不思議な動物です。「カモノハシってなんでこんなにいろんな特徴を持ってるの?」と思うかもしれませんが、それは進化の途中で古い特徴と新しい特徴をうまく“ミックス”したまま現代まで生き延びてきたからだそうです。もしカモノハシを見ることが機会があればよく観察してみて下さい!