左室の渦は、流出に向かう効率的な流れをサポートするために形成されると考えられています。この研究の目的は、VFMを使用して駆出期間中の渦の影響を評価しています。福田先生らは、カラードップラー画像を取得して、80人の被験者（正常20人、拡張型心筋症29人、古い心筋梗塞31人）でVFM解析をし、左室の渦の持続時間を測定、駆出時間に対する比を算出しました。結果、EFが低いほど、収縮期の渦が長く残ることが示されました。 VFMによる渦の評価は、心機能障害の病態生理学への新しい洞察を非侵襲的に提供する可能性が示唆される結果となりました。

Nobuaki Fukuda, Keiichi Itatani, Koichi Kimura, Aya Ebihara, Kazuaki Negishi, Kansei Uno, Kagami Miyaji, Masahiko Kurabayashi, Katsu Takenaka, "Prolonged vortex formation during the ejection period in the left ventricle with low ejection fraction: a study by vector flow mapping", Journal of Medical Ultrasonics, 41 (2014) 10.1007/s10396-014-0530-3.