駆出率(EF)は、心臓機能の指標として一般的に使用されます。
通常、左心室のEFを指し、左心室の1心拍での拍出量と拡張末期容積の比率です。
この研究の目的は、4D Flow MRIを使用してEFが異なるグループ間で胸部大動脈での血行力学的パラメータの強度分布に有意差があるかと各パラメータ間の関係を調査することです。
結論として胸部大動脈におけるWSS, エネルギー損失および渦度の強度分布を調べたところ、EFグループでエネルギー損失と渦度の強度分布の間に有意な一致が見られたということです。
このことから、アテローム性動脈硬化症の分布がEFに依存している可能性があることを示していると報告されています。

Takamasa Nishimura, MD, ∗ Eijun Sueyoshi, MD, Hirofumi Koike, MD, and Masataka Uetani, MD, "Initial experience with intensity distribution analysis of hemodynamic parameters in the thoracic aorta using four-dimensional magnetic resonance imaging", Medicine (Baltimore), Published online (2022) 10.1097/MD.0000000000028563.