名古屋大学医学部附属病院放射線科の兵藤良太助教は、門脈塞栓術（PVE）が門脈に及ぼす影響を4DFlow MRIで明らかにしました。
この研究によれば、施術後の最初の一日で左門脈の容積や壁せん断応力、エネルギー損失、血流の速度と流量が上昇することが明らかとなりました。この影響は施術後3〜4日間続きました。
さらに、予定残肝内の流量は増加しましたが、門脈本幹の流量は減少しました。この結果から、4DFlow MRIは門脈内の血流を解析でき、予定残肝の容積も予測可能であることが判明しました。

この研究で利用された4DFlowデータは、「ITFlow ®」という当社の後処理ツールで処理されました。

Ryota Hyodo,Yasuo Takehara, Takashi Mizuno, Kazushige Ichikawa, Ryota Horiguchi, Shoji Kawakatsu, Takashi Mizuno, Tomoki Ebata, Shinji Naganawa, Ning Jin, Yoshito Ichiba, "Four-dimensional Flow MRI Assessment of Portal Hemodynamics and Hepatic Regeneration after Portal Vein Embolization", Radiology , Published Online (2023) https://doi.org/10.1148/radiol.230709.