老化は心筋症、高血圧、虚血や弁膜症などによって心血管の硬直と構造変化を増加させ左心室(LV)拡張機能障害を引き起こします。
この研究では、高血圧の高齢患者のLVにおけるEL(エネルギー損失)を測定し、ELに寄与する要因を調べることです。
結果として高血圧の高齢患者では、左心室での透過流、左心室流出路での収縮期血流の効果でピークELはED(初期拡張期)およびLD(後期拡張期)のほうがSys(収縮期)時よりも高くなっていると報告されています。

Shutaro Futami MD,Joji Ishikawa MD, PhD,Teppei Maeda,Masuyo Kawano,Chieko Sakurayama,Kazumasa Harada MD, PhD, "Factors contributing to energy loss in left ventricle during diastolic and systolic phases in elderly patients", Echocardiography, (2021) https://doi.org/10.1111/echo.14930.