Evaluation of flow dynamics in distal stent graft‐induced new entry using 4D flow MRI
山梨大学の榊原賢士先生らによる大動脈解離の治療戦略を確立するため偽腔内の血流評価を4D Flow MRIで実施したレポートです。
慢性の偽腔持続型大動脈解離においてステントグラフトの挿入やFrozen Elephant Trunck(FET)技術が、入口を閉鎖するために使用されています。しかし、症例数が増加するにつれて、新たな入口がステントグラフトの遠位端に形成されるという、distal stent graft-induced new entry(dSINE)と呼ばれる合併症が観察されました。dSINEが偽腔のさらなる拡大を引き起こす状況は不明です。偽腔内の血流評価に4D Flow MRIに使用され、このケースの治療戦略を確立するために使用されました。調査した結果、4D Flow MRIは予後予測、加速血流の可視化、高WSS域を示し、さらなる偽腔の拡大を示唆することが報告されています。
Reference
Kenji Sakakibara, Hiroyuki Nakajima, Yudai Hagihara, Chie Nakamura, Daichi Shikata, Yuki Takesue, Satoru Shiraiwa, Yoshihiro Honda, Shigeaki Kaga, Masahiro Hamasaki, and Hisashi Johno, "Evaluation of flow dynamics in distal stent graft‐induced new entry using 4D flow MRI", National Library of Medicine Clinical Case Reports, Published Online 2024 Apr 4 (2024) doi: 10.1002/ccr3.8739.
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