成人先天性心疾患の領域では、複雑な解剖学的構造と血行動態により、治療計画を立てる上で臨床での経験とデータが少ないことが問題です。
この研究では、大動脈弁上狭窄症に伴う冠動脈瘤の治療法についてCFDを使って3パターン (術前、有茎グラフト、CABG)の計算が行われています。
その結果、CABGより有茎グラフトによる手術が優れた選択肢と考えられたと報告されています。

Yu Hohri, Keiichi Itatani, Sachiko Yamazaki, Hitoshi Yaku, "Computerized virtual surgery based on computational fuid dynamics simulation for planning coronary revascularization with aortic root replacement in adult congenital heart disease: a case report", General Thoracic and Cardiovascular Surgery, Published Online (2020) 1-5.