Fontan手術は先天性心疾患の一種である単心室症患者の最終段階の手術として行われます。
静脈の停滞が血流凝固を誘発する可能性が高いFontan経路での血栓症の高い発生はFontan循環における重大な問題です。
この研究では、Fontan循環に関してHemi-FontanとTCPCでの血流の生理学的状態を理解するためCFDを使って術前後での評価をすることです。
結果として、APC FontanがTCPC Fontanよりうっ血による血栓症リスクが高く、流体力学の観点から右心室拡張が高いほど血栓症のリスクが高いことを示唆していると報告されています。

Ken-ichi Tsubota,Hidetaka Sonobe,Koichi Sughimoto, and Hao Liu , "Blood Flow Simulation to Determine the Risk of Thrombosis in the Fontan Circulation: Comparison between Atriopulmonary and Total Cavopulmonary Connections", Fluids, Published Online (2022) https://doi.org/10.3390/fluids7040138.