Bicuspid aortic valve morphology and aortic valvular outflow jets: an experimental analysis using an MRI‑compatible pulsatile flow circulation system
大動脈二尖弁は大動脈三尖弁と比較し上行大動脈拡大の合併頻度が高く、大動脈解離の発症リスクが上昇します。また、大動脈二尖弁は弁形態に関連する血行力学的変化が、大動脈壁のリモデリングに影響すると報告されていますが、臨床的に十分に理解されていません。この研究は、大動脈拡大のリスクが高い大動脈二尖弁の形態を特定するために、三尖弁、非対称性二尖弁、対称性二尖弁の3つの大動脈弁モデルを作成し、iTFlowを用いて、大動脈弁通過血流ジェットの特性に対するBAV形態の影響を検討しています。結果では、大動脈二尖弁の対称性と小さい弁尖の位置が、大動脈弁通過血流ジェットの特性の決定要因であったことが示されています。
Reference
Kaoru Hattori, Natsuki Nakama, Jumpei Takada, Gohki Nishimura, Ryo Moriwaki, Eita Kawasaki, Michinobu Nagao, Yasuhiro Goto, Hiroshi Niinami & Kiyotaka Iwasaki, "Bicuspid aortic valve morphology and aortic valvular outflow jets: an experimental analysis using an MRI‑compatible pulsatile flow circulation system", Scientific Reports , 11 (2021) https://doi.org/10.1038/s41598-021-81845-w.
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